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電気工事士 技能試験でのVVFケーブルの正しいはぎ取り方と長さの決め方

電気工事士 技能試験でのVVFケーブルの正しいはぎ取り方と長さの決め方

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VVFケーブルのはぎ取りで失敗すると、技能試験は一発アウト。正しい寸法と手順を今すぐ確認しよう。

VVFケーブルとは?技能試験で使う種類を整理する

第二種電気工事士の技能試験では、VVFケーブルが最も多く登場する。

VVFとは「ビニル絶縁ビニルシースフラット形」の略だ。

試験で使う主なサイズは以下の3種類になる。

種類 芯数×断面積 主な用途
VVF 1.6mm 2心 2×1.6mm² 照明・コンセント回路
VVF 1.6mm 3心 3×1.6mm² 3路スイッチ回路
VVF 2.0mm 2心 2×2.0mm² 幹線・分岐回路

試験では13課題すべてにVVFが登場すると思って準備しよう。

はぎ取りの前に知っておくべき「欠陥判定基準」

2026年版の欠陥判定基準では、はぎ取りミスは重大欠陥に直結する。

具体的な欠陥パターンは3つある。

欠陥パターン①:絶縁被覆に傷をつける

ストリッパーの刃が深すぎると絶縁被覆を傷つける。

傷の深さが絶縁被覆の厚さの1/2を超えると欠陥になる。

1.6mmケーブルの絶縁被覆厚は約0.8mmなので、0.4mm以上の傷はアウトだ。

欠陥パターン②:シースのはぎ取り長さが不足する

シース(外装)のはぎ取りが短すぎると器具に接続できない。

目安より10mm以上短い場合は重大欠陥と判定される。

欠陥パターン③:心線に傷をつける

銅線本体に深い傷があると欠陥になる。

直径の1/5(1.6mmなら0.32mm)以上の傷は即アウトだ。

シースのはぎ取り長さの決め方【接続先別に解説】

はぎ取り長さは接続先の器具によって変わる。

以下の数値を丸暗記するのではなく、理由とセットで覚えよう。

アウトレットボックス・ジョイントボックスへの接続

接続方法 シースはぎ取り長さ 絶縁被覆はぎ取り長さ
リングスリーブ(小) 100mm 20mm
リングスリーブ(中) 100mm 20mm
差込形コネクタ 100mm 12mm

差込形コネクタの12mmは厳守だ。

10mm以下だと抜けやすく、15mm以上だと心線が露出しすぎる。

埋込連用器具(スイッチ・コンセント)への接続

器具 シースはぎ取り長さ 絶縁被覆はぎ取り長さ
埋込スイッチ 50mm 10mm
埋込コンセント 50mm 10mm
引掛シーリング 50mm 10mm

埋込器具への接続は絶縁被覆10mmが基本だ。

器具の差込穴の深さが10mmに設計されているためこの数値になる。

露出形器具(露出コンセント・引掛シーリング角型)への接続

露出形引掛シーリングはシースを50mmはぎ取る。

台座に通すためシースの長さが重要になる。

心線は20mmはぎ取ってネジ端子に巻き付ける。

VVFストリッパーを使った正しいはぎ取り手順【写真で解説】

手順を6ステップで解説する。

ステップ1:ケーブルの切断長を確認する

施工条件の寸法どおりに切断する。

試験では50%増しまでは許容されるが、短すぎると欠陥だ。

ステップ2:ストリッパーにケーブルをセットする

VVFストリッパーのシース用ノッチ(切れ込み部分)にケーブルを乗せる。

ケーブルの平らな面が上になるようにセットしよう。

ステップ3:シースに切れ込みを入れる

ストリッパーを軽く握ってシースに切れ込みを入れる。

強く握りすぎると絶縁被覆まで切れてしまう。

感覚をつかむまで10回以上繰り返し練習しよう。

ステップ4:シースを引き抜く

切れ込みを入れたらケーブルを持ち替えて引き抜く。

この時点でシースが指定長さになっているか確認する。

ステップ5:絶縁被覆をはぎ取る

ストリッパーを絶縁被覆用ノッチに切り替える。

1.6mm芯線ならφ1.6のノッチを使う。2.0mmならφ2.0だ。

間違ったノッチを使うと心線に傷がつく。

ステップ6:心線の状態を目視確認する

はぎ取り後は必ず心線を目視する。

傷・変色・変形がないか確認してから器具に接続しよう。

試験会場で時間を短縮する!はぎ取りの時短テクニック

技能試験の制限時間は40分だ。

はぎ取りに手間取ると全体が崩れる。

時短テク①:ストリッパーに長さゲージを設定する

P-958などのストリッパーにはストッパー機能がある。

100mmのシースはぎ取りなら、あらかじめ100mmにセットしておく。

毎回定規で測る必要がなくなり、1本あたり約5秒短縮できる。

時短テク②:シースと絶縁被覆を連続してはぎ取る

シースをはぎ取ったら器具を持ち替えずそのまま絶縁被覆をはぐ。

器具を持ち替える動作1回あたり約2秒かかる。

連続作業にするだけで全体で1分以上節約できる。

時短テク③:同じ器具への接続分をまとめてはぎ取る

差込コネクタに接続するケーブルは全部まとめてはぎ取る。

ストリッパーのセッティングを変える回数が減る。

慣れれば3本を連続処理でき、約30秒の節約になる。

練習量の目安と上達のスケジュール

技能試験は7月と12月の年2回実施される。

はぎ取りの精度を上げるには最低30時間の練習が必要だ。

練習期間 目標 1日の練習量
試験6週前〜4週前 はぎ取り動作の習得 30分(各種類5本ずつ)
試験4週前〜2週前 課題単位で通し練習 60分(2課題)
試験2週前〜直前 35分以内での完成 90分(3〜4課題)

練習用のVVFケーブルはまとめ買いが必須だ。

1.6mm 2心を30m、1.6mm 3心を20m、2.0mm 2心を10m用意しよう。

よくある失敗Q&A

Q:シースが斜めに切れてしまう。どう直せばいい?

A:ストリッパーをケーブルに対して垂直に当てていないのが原因だ。

作業台にケーブルを置き、左手でしっかり固定してからストリッパーを入れよう。

斜めになっても±5mm以内なら採点上は問題ない。

Q:絶縁被覆の色が透けて見えるほど傷がついた。欠陥になるか?

A:表面に薄い傷が入った程度なら軽微欠陥の可能性が高い。

ただし断面積が明らかに減っている傷は重大欠陥になる。

不安なケーブルは切り直してやり直すのが確実だ。

Q:試験当日にストリッパーが壊れたらどうする?

A:電工ナイフでのはぎ取りに切り替える。

普段からナイフも使えるよう練習しておくこと。

ストリッパーは試験当日に予備を1本持参するのが最善だ。

まとめ:はぎ取りをマスターすれば技能試験の合格率は大幅に上がる

VVFケーブルのはぎ取りは技能試験の基本中の基本だ。

今回解説した数値を整理する。

  • リングスリーブ接続:シース100mm、絶縁被覆20mm
  • 差込コネクタ接続:シース100mm、絶縁被覆12mm
  • 埋込器具接続:シース50mm、絶縁被覆10mm
  • 心線の傷は直径の1/5以下に抑える
  • 試験6週前からはぎ取り練習を始める

はぎ取りに自信がつくと、接続や結線作業のスピードも上がる。

2026年度の合格を目指して、今日から練習を始めよう。

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