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過去問を解けば合格できる。これは本当です。第二種電気工事士の筆記試験は、過去5年分の過去問から約70〜80%が繰り返し出題されます。正しい過去問の使い方を知れば、独学でも合格点(60点)を超えられます。
筆記試験の基本データ(2026年版)
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まず試験の構造を把握します。全体像を知らずに過去問を解いても効率が悪いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 問題数 | 50問(四肢択一) |
| 合格点 | 60点以上(30問正解) |
| 合格率 | 約60〜65% |
| 2026年上期試験日 | 2026年5月31日(予定) |
| 2026年下期試験日 | 2026年10月4日(予定) |
50問中30問正解すれば合格です。つまり20問は間違えても大丈夫です。捨て問を作る戦略が有効です。
出題分野と配点の内訳を知る
筆記試験は大きく2つのブロックに分かれます。
一般問題(問1〜問30)
計算問題と知識問題が混在します。配点は各2点、合計60点分です。
- 電気理論:約8〜10問(オームの法則・電力計算・合成抵抗)
- 配線設計:約3〜4問(幹線・分岐回路の計算)
- 電気機器:約4〜5問(変圧器・電動機の知識)
- 材料・工具:約4〜5問(ケーブル・工具の名称と用途)
- 電気工事の施工方法:約4〜6問
配線図問題(問31〜問50)
1枚の配線図に対して20問が出ます。配点は各2点、合計40点分です。
- 図記号の名称と用途
- 使用する電線の種類と本数
- 配線器具の個数カウント
- 施工に必要な工具・材料の選択
配線図問題は知識の暗記だけで解けます。計算はほぼ不要です。ここで満点近くを狙うのが合格の鉄則です。
毎年必ず出る問題パターン8選
📖 参考書・テキスト
過去10年分を分析すると、特定のパターンが毎回出題されています。以下の8パターンを完璧にすれば20問前後を確保できます。
パターン1|オームの法則の計算(毎年1〜2問)
V=IR の基本式から派生した問題が出ます。抵抗の直列・並列接続の合成抵抗も必須です。
例:「4Ωと6Ωを並列接続したときの合成抵抗は何Ωか」
計算式:1/R=1/4+1/6=5/12、R=2.4Ω
パターン2|電力・電力量の計算(毎年1〜2問)
P=VI、P=I²R、P=V²/R の3つを使い分けます。単位変換(W→kW、h→kWh)もセットで覚えます。
パターン3|幹線の許容電流計算(毎年1〜2問)
電動機と一般負荷が混在する幹線の許容電流を求める問題です。
計算式:最大電動機の定格電流×1.25+残りの負荷電流の合計
この式を丸暗記するだけで正解できます。
パターン4|電線の許容電流(毎年2〜3問)
VVFケーブルの断面積ごとの許容電流を覚えます。
| 断面積 | 許容電流(2本以下) | 許容電流(3本) |
|---|---|---|
| 1.6mm | 27A | 不適用(参考値) |
| 2.0mm | 35A | 不適用(参考値) |
| 2.6mm | 48A | 不適用(参考値) |
電線管に収納する場合は本数によって電流減少係数をかけます。3本収納なら×0.70です。
パターン5|図記号の名称(毎年4〜6問)
配線図問題の中核です。JIS C 0303で定められた記号を覚えます。
- ○に斜線=埋込器具(引掛シーリング)
- ○にH=引掛シーリング(角型)
- 白丸のみ=天井付き白熱灯
- コンセントの記号(極数・アース有無)
- スイッチの記号(3路・4路の違い)
パターン6|使用する工具・材料の特定(毎年3〜4問)
配線図を見て「この工事に使う工具はどれか」を答えます。写真4枚から1つを選ぶ形式です。
- 金属管工事→パイプベンダ、リーマ、タップ
- 合成樹脂管工事→トーチランプ、面取り器
- 電線接続→リングスリーブ用圧着工具(柄が黄色)
- ケーブル工事→ケーブルカッター
パターン7|接地工事の種類(毎年1〜2問)
A〜D種の4種類を対象設備と接地抵抗値でセット暗記します。
| 種類 | 接地抵抗値 | 主な対象 |
|---|---|---|
| A種 | 10Ω以下 | 高圧機器の外箱 |
| B種 | 150/I Ω以下 | 変圧器の低圧側中性点 |
| C種 | 10Ω以下 | 300V超の低圧機器 |
| D種 | 100Ω以下 | 300V以下の低圧機器 |
パターン8|法令・施工基準(毎年3〜4問)
電気設備技術基準と内線規程から出ます。数値を覚えれば得点できます。
- 低圧屋内配線の最小電線サイズ:1.6mm(軟銅線)
- 過電流遮断器の定格電流:幹線の許容電流の2.5倍以下
- 漏電遮断器の動作電流:30mA以下、動作時間0.1秒以下
- コンセントの定格電流:15A(一般住宅用)
過去問の正しい使い方(3ステップ)
ステップ1|まず3年分を1周する(2〜3週間)
正解不正解を問わず全問を解きます。目的は「出題パターンの把握」です。解説を丁寧に読み、なぜ正解なのかを理解します。この段階では点数を気にしません。
ステップ2|苦手分野を集中攻略する(1〜2週間)
ステップ1で間違えた問題に印をつけます。印がついた問題だけを繰り返します。計算問題が苦手なら計算だけを10問ずつ解く練習を毎日続けます。
ステップ3|5年分を本番形式で解く(最後の2週間)
120分の制限時間を設けて50問を通しで解きます。目標は40問以上正解(80点)です。本番で焦らないために時間配分を体に染み込ませます。
1問あたりの目安時間は2分24秒です。見直し時間を15分確保するなら、50問を105分で解く計算です。
過去問を使う際の注意点
法改正による出題変更に注意する
2022年に電気設備技術基準が一部改正されました。古い過去問集(2021年以前)を使う場合は解説の数値に誤りがある可能性があります。必ず2024年以降発行の過去問集を使います。
解説なしの過去問集は効果が薄い
問題と答えだけが載っている過去問集は意味がありません。なぜその答えなのかを説明している解説が必須です。解説が3行以下の過去問集は選ばない方が賢明です。
計算問題は完全に捨てる選択肢もある
電気理論の計算問題は全体の約20%(10問程度)です。合格に必要なのは30問正解です。計算が苦手な場合、計算問題を全部捨てて残りの40問で30問取る戦略も現実的です。
おすすめの過去問集(2026年対応)
市販の過去問集は3冊が定番です。目的別に選びます。
- 「すい〜っと合格」シリーズ(ユーキャン):解説が丁寧で初心者向け。価格は約1,800円。
- 「電気工事士 完全攻略」(オーム社):分野別に整理されており苦手克服に最適。価格は約2,200円。
- 「第二種電気工事士 過去問題集」(電気書院):10年分収録で演習量を確保したい人向け。価格は約2,500円。
無料のWeb過去問サイト「電工試験の虎」は、スマホで過去問を解けます。通勤中の隙間時間を使えるのでおすすめです。
合格までの学習スケジュール例
試験2ヶ月前から始めるスケジュールです。1日1時間の学習を想定しています。
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 8〜7週前 | テキストで全分野を1周 | 全体像の把握 |
| 6〜5週前 | 過去問3年分を解く | 出題パターンの把握 |
| 4〜3週前 | 苦手分野を集中攻略 | 正答率70%以上 |
| 2〜1週前 | 本番形式で通し練習 | 80点以上を安定して取る |
| 前日 | 図記号・接地工事の数値だけ確認 | 暗記事項の最終確認 |
まとめ
筆記試験で合格するための核心は3つです。
- 過去5年分を繰り返すことで70〜80%の問題をカバーできる
- 配線図問題(問31〜50)で高得点を取るのが最短ルート
- 計算が苦手なら捨てて、暗記問題で稼ぐ戦略が現実的
筆記試験に合格すれば、次は技能試験です。技能試験の合格率は約70%です。筆記合格者の多くが技能で脱落するのは練習不足が原因です。筆記の学習と並行して候補問題13問の確認を始めておくことをおすすめします。
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