技能試験

電気工事士 複線図の書き方をゼロから解説|技能試験で絶対使える手順

電気工事士 複線図の書き方をゼロから解説|技能試験で絶対使える手順

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複線図が書けないと技能試験は落ちる。これは断言できる。正しい手順を覚えれば、誰でも3分以内に書ける。この記事では2026年版の技能試験に対応した複線図の書き方を、ゼロから具体的に解説する。

複線図とは何か|単線図との違いを30秒で理解する

単線図は「配線の概略」を示す図だ。電線の本数は省略されている。複線図は「実際に何本の電線をどこに接続するか」を示す図だ。

技能試験では単線図が問題用紙に印刷されている。それを複線図に書き直してから作業を始める。複線図なしで作業すると、接続ミスが発生する。接続ミスは即アウトだ。

単線図と複線図の具体的な違い

項目 単線図 複線図
電線本数 省略(1本線) 実本数を記載
接続先 機器名のみ 極性まで明記
試験での役割 問題として配布 自分で作成する

複線図を書く前に覚える3つの絶対ルール

複線図には守るべき原則がある。これを知らずに書くと必ずミスする。

ルール1:接地側(白線)はコンセントと負荷に直結

接地側とは白線のことだ。電源の接地側(N)から、コンセントの接地極と、照明などの負荷へ直接つなぐ。スイッチを経由させてはいけない。

ルール2:非接地側(黒線)はスイッチとコンセントに接続

非接地側とは黒線のことだ。電源の非接地側(L)から、スイッチとコンセントの非接地極へつなぐ。負荷に直接つないではいけない。

ルール3:スイッチと対応する負荷を接続する

スイッチのもう一方の端子から、対応する照明器具などの負荷へつなぐ。どのスイッチがどの器具を操作するかは、単線図の記号で判断する。

ポイント整理

白線 → コンセント接地極・負荷へ直結
黒線 → スイッチ・コンセント非接地極へ
スイッチ → 対応する負荷へ

複線図の書き方|5ステップで完成させる手順

以下の手順を毎回同じ順番で行う。順番を守れば、書き忘れがゼロになる。

ステップ1:電源とアウトレットボックスを配置する

問題用紙の単線図を見ながら、電源記号と各機器の位置を書く。電源はL(非接地側・黒)とN(接地側・白)の2点で書く。ボックスや器具の位置関係を把握する段階だ。

この段階では線を引かない。位置だけを確認する。

ステップ2:接地側(白線)を引く

電源のN(白)から、コンセントの接地極と照明器具の片側に線を引く。この線は必ず直結だ。スイッチには引かない。白線が触れる箇所を確認しながら引く。

白線を引き終えたら、接続先を声に出して確認する。「コンセント→OK、照明→OK」という具合だ。

ステップ3:非接地側(黒線)を引く

電源のL(黒)から、スイッチの電源側端子とコンセントの非接地極に線を引く。黒線はスイッチで「一度止まる」イメージを持つとわかりやすい。

コンセントには黒線と白線の両方がつながる。これは正しい状態だ。

ステップ4:スイッチと負荷を接続する

スイッチのもう一方の端子から、対応する照明器具へ線を引く。この線は「スイッチを通った後の電線」だ。色は問題によって異なるが、基本は黒を使う。

3路スイッチや4路スイッチが出た場合は、後述の解説を確認すること。

ステップ5:電線の本数と色を確認する

各ボックス間の電線本数を数える。2芯ケーブル(2C)か3芯ケーブル(3C)かを判断する。接続点(リングスリーブや差込コネクタを使う場所)を○印で示す。

最後に全体を見渡して、接続漏れがないか確認する。所要時間は3分が目標だ。

よく出る回路パターン3選|試験直前に必ず確認

パターン1:スイッチ1個+照明1個(最も基本)

2026年版の技能試験で最も頻出する基本回路だ。電源2線、スイッチ1個、照明1個で構成される。電線は合計4本接続する。

  • 電源N → 照明(白線・直結)
  • 電源L → スイッチ電源側(黒線)
  • スイッチ出力側 → 照明(黒線)
  • コンセントがあれば白黒各1本追加

パターン2:3路スイッチ回路(2か所で操作)

階段や廊下の照明でよく使われる回路だ。3路スイッチは端子番号「0・1・3」で構成される。

書き方の手順は以下のとおりだ。

  1. 電源L → 3路スイッチ①の0番端子
  2. 3路スイッチ①の1番 → 3路スイッチ②の1番
  3. 3路スイッチ①の3番 → 3路スイッチ②の3番
  4. 3路スイッチ②の0番 → 照明
  5. 電源N → 照明(直結)

スイッチ間の渡り線(1番同士・3番同士)を忘れるのが最大のミスだ。2本の渡り線は赤と黒で書くと区別しやすい。

パターン3:コンセント+照明の複合回路

コンセントと照明が同一ボックスに入る回路だ。電線の本数が増えるため、数え間違いに注意する。

接続点が複数になる場合は、リングスリーブのサイズ選択も関係する。小スリーブ(細線2本)か中スリーブ(細線3〜4本)かを複線図完成後に記入しておくと、施工時のミスが減る。

複線図でよくある間違い4つと対策

間違い1:白線をスイッチに接続してしまう

白線(接地側)はスイッチに接続しない。白線を引くときは「コンセントと負荷だけ」を意識する。

間違い2:電源の極性を逆にする

問題用紙にはLとNが明示されている。書き始める前に必ずLとNを確認する。逆にすると全て誤りになる。

間違い3:3路スイッチの渡り線を1本にしてしまう

渡り線は必ず2本だ。1番端子同士と3番端子同士をそれぞれつなぐ。1本しか引いていない場合は書き直す。

間違い4:接続点(○印)を書き忘れる

電線が交差するだけの箇所と、実際に接続する箇所を区別する必要がある。接続する箇所には必ず○印を記入する習慣をつける。

複線図の練習方法|合格までの具体的なスケジュール

技能試験の本番まで複線図を何回練習すればいいか。最低でも各課題を5回ずつ書くことを推奨する。2026年版の技能試験候補問題は全13問だ。つまり最低65回の練習が必要になる。

週別の練習スケジュール例(試験4週前から開始)

時期 練習内容 目標時間
4週前 手順を見ながら全13問を書く 制限なし
3週前 手順を見ずに全13問を書く 5分以内
2週前 苦手な問題を集中反復 3分以内
1週前 全13問を通しで書く(毎日) 3分以内

練習は紙に手書きで行う。試験本番も手書きだからだ。スマホアプリだけでは本番で手が動かない。

おすすめの練習グッズ

複線図の練習には以下を用意すると効率が上がる。

  • A4のコピー用紙(500枚入りを1束)
  • 赤・青・黒のボールペン各1本
  • 2026年版の技能試験対応テキスト1冊
  • キッチンタイマー(時間を計りながら練習する)

まとめ|複線図は手順を守れば必ず書ける

複線図で迷う原因は「ルールを知らないこと」と「手順が決まっていないこと」の2つだ。

この記事で解説した5ステップを毎回同じ順番で実行する。白線から始めて、黒線を引いて、スイッチと負荷をつなぐ。これだけだ。

最初は時間がかかっても構わない。65回書けば体が覚える。体が覚えれば3分以内に書ける。3分で書ければ、残り37分を施工に使える。技能試験の制限時間は40分だ。

この記事のまとめ

  • 白線はコンセントと負荷へ直結(スイッチに引かない)
  • 黒線はスイッチとコンセント非接地極へ
  • 5ステップを毎回同じ順番で書く
  • 3路スイッチは渡り線2本を忘れない
  • 最低65回の手書き練習で3分以内を目指す

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