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電気工事士試験の計算問題対策|オームの法則から配線設計まで解説

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電気工事士試験の計算問題は、オームの法則・合成抵抗・電力計算の3パターンで約8〜10問出題される。この記事では2026年版の出題傾向をもとに、計算問題を確実に得点するための具体的な解法を解説する。

電気工事士試験で計算問題が占める割合

第二種電気工事士筆記試験は全50問構成だ。
そのうち計算問題は例年8〜10問出題される。
配点は1問2点なので、最大20点を計算問題が占める。

合格ラインは60点(30問正解)。
計算問題を捨てると、残り40問で全問正解が必要になる。
現実的ではない。計算問題は「捨てない」のが正解だ。

2026年度の試験スケジュールは電気技術者試験センター(公式)で確認できる。早めに日程を押さえておこう。

出題される計算問題の4大パターン

① オームの法則(V=IR)

電圧・電流・抵抗の関係式だ。
「V(電圧)=I(電流)× R(抵抗)」が基本形。
この1式から3つの公式が導ける。

  • V = I × R(電圧を求める)
  • I = V ÷ R(電流を求める)
  • R = V ÷ I(抵抗を求める)

例題:100Vの回路に20Ωの抵抗を接続した。流れる電流は何Aか。
→ I = 100 ÷ 20 = 5A

これだけで解ける問題が毎年2〜3問は出る。
まずここを完璧にする。

② 合成抵抗の計算

直列接続と並列接続で計算式が違う。
必ず両方を覚えること。

直列合成抵抗:R合成 = R1 + R2
(例)4Ω + 6Ω = 10Ω

並列合成抵抗:1÷R合成 = 1÷R1 + 1÷R2
(例)4Ωと6Ωの並列 → 1÷R = 1÷4 + 1÷6 = 3÷12 + 2÷12 = 5÷12
よって R = 12÷5 = 2.4Ω

並列は「積÷和」の公式も使える。
(R1×R2)÷(R1+R2)で計算が速い。
2抵抗の並列接続の問題に限定される点に注意。

③ 電力・電力量の計算

電力(W)を求める公式は3つある。

  • P = V × I
  • P = I² × R
  • P = V² ÷ R

例題:200Vの電源に接続した10Ωの抵抗の消費電力は何Wか。
→ P = 200² ÷ 10 = 40,000 ÷ 10 = 4,000W

電力量(Wh)は「電力 × 時間」で求める。
例:1,000Wの機器を3時間使用 → 3,000Wh(3kWh)
この計算パターンも頻出だ。

④ 配線設計に関する計算

電圧降下・許容電流・幹線の太さに関する問題だ。
第二種試験では特に「電圧降下」がよく出る。

単相2線式の電圧降下公式:
e = 2 × R × I
(eは電圧降下、Rは電線1本の抵抗、Iは電流)

三相3線式の電圧降下公式:
e = √3 × R × I
(√3 ≒ 1.73 として計算)

第一種試験まで視野に入れているなら、配線設計の計算は早めに習得しておくと有利だ。第一種電気工事士試験の難易度と合格率の記事も参考にしてほしい。

現場で実感した「計算力」の重要性

18年の経験から言うと、計算問題を苦手にしたまま現場に出ると痛い目に遭う。

実際に私が経験した話をする。
工事歴2年目のとき、分電盤の増設工事で幹線の太さを誤った。
電圧降下の計算を「だいたいでいい」と軽視した結果だ。

施工後に照明が暗いと施主からクレームが入った。
原因は幹線の電圧降下が基準値の2Vを超えていたこと。
やり直し工事で約15万円の損失が出た。

試験の計算問題は「現場で使う実務計算」と直結している。
合格のためだけでなく、プロとして必要な知識だ。
この認識で勉強に臨むと定着が早くなる。

計算問題を攻略する3ステップ学習法

ステップ1:公式を「3日間」で暗記する

最初の3日間は公式の暗記に集中する。
テキストを読み込むより、公式だけを紙に書き出す作業が効果的だ。

覚える公式は以下の7つだ。

  1. V = I × R(オームの法則)
  2. 直列合成抵抗 R = R1 + R2
  3. 並列合成抵抗 R =(R1×R2)÷(R1+R2)
  4. P = V × I(電力)
  5. P = I² × R(電力)
  6. P = V² ÷ R(電力)
  7. 単相2線式電圧降下 e = 2RI

この7つを3日間で完全に覚える。
1日15分でも十分だ。

ステップ2:過去問を「年度別」に解く

公式を覚えたら即座に過去問に移る。
最低でも直近5年分(10回分)の計算問題を解く。

過去問は同じパターンが繰り返し出題される。
5年分解けば、出題パターンの9割は把握できる。
電気工事士試験の過去問と解説の記事を活用すれば、解説付きで効率よく学べる。

計算問題だけを抜き出して解くのが効果的だ。
1回の演習で8〜10問に絞り、20分で解く練習をする。
本番と同じ時間感覚をつかむことが目的だ。

ステップ3:間違えた問題を「5回」繰り返す

間違えた問題にはチェックを入れる。
そのチェック問題だけを翌日・3日後・1週間後・2週間後・1か月後に解き直す。
5回解き直すと記憶に定着する。

1問に使う時間は3分以内が目安だ。
3分で解けない問題は「公式の使い方」を誤っている。
その場合は公式の暗記に戻る。

計算問題でよく出る数値を丸暗記する

試験では毎回同じ数値が登場する。
以下の数値を丸暗記しておくと計算が大幅に速くなる。

項目 数値 用途
√2 1.41 交流の最大値・実効値変換
√3 1.73 三相電力・電圧降下計算
銅線の抵抗率 1.7×10⁻⁸ Ω·m 電線の抵抗値計算
単相100V許容電流基準 1.25倍・2.5倍の法則 幹線の太さ選定
電圧降下許容値 最大2%(低圧屋内配線) 配線設計の合否判定

√3 = 1.73 は特に重要だ。
三相の問題が出たら即座にこの数値を使う。

独学と通信講座、どちらで計算を学ぶか

計算が苦手な人は通信講座を強く勧める。
独学テキストは公式の羅列で終わることが多い。
「なぜその公式を使うのか」の説明が薄いからだ。

通信講座では動画解説がついている。
実際の問題を解く思考プロセスを画面で見られる。
計算が苦手な受験生には圧倒的に効果的だ。

費用は講座によって異なるが、相場は1万円〜3万5,000円程度だ。電気工事士の通信講座おすすめ比較2026年版では費用と合格率を詳しく比較しているので参考にしてほしい。

一方、独学で計算を克服したい人には良書がある。電気工事士を独学で合格するためのテキスト選びの記事で、計算問題の解説が充実したテキストを紹介している。

試験当日に計算問題で時間を使いすぎない対策

筆記試験の試験時間は120分で50問だ。
単純計算で1問あたり2分24秒しかない。

計算問題は解法が浮かばなければ飛ばす。
知識問題で先に点数を確保してから戻る。
これが時間配分の基本戦略だ。

計算問題を解く際の手順を決めておく。

  1. 問題文を読んで「何を求めるか」を確認する(15秒)
  2. 使う公式を頭の中で選ぶ(10秒)
  3. 数値を公式に代入して計算する(60秒)
  4. 選択肢と照合して答えを選ぶ(15秒)

合計2分以内が目標だ。
この流れを過去問演習で100回繰り返す。
本番では体が自然に動く状態にする。

2026年の試験日程と申込期限は早めに確認しておこう。2026年の電気工事士試験日程と申込方法の記事に最新スケジュールをまとめている。

計算問題が免除されるケースもある

工業高校の電気科卒業者などは筆記試験が免除になる場合がある。
免除が適用されれば計算問題を解く必要がなくなる。
自分が該当するかどうかを必ず確認しよう。

詳しい条件と手続きは電気工事士の筆記試験免除になる条件と手続きの記事で解説している。
また、経済産業省 電気工事士資格制度の公式ページでも制度の概要を確認できる。

よくある質問(FAQ)

Q. 計算問題は全部捨ててもいいですか?

A. 勧めない。計算問題は最大20点(10問×2点)を占める。合格ライン60点に対して20点を捨てると、残り40問で全問正解が必要になる。合格の難易度が急激に上がる。最低でもオームの法則と電力計算の4〜5問は取りにいくべきだ。

Q. 数学が苦手でも計算問題は解けますか?

A. 解ける。電気工事士試験の計算は中学レベルの四則演算で十分だ。微積分や方程式の高度な知識は不要。公式を7つ覚えて、過去問を5年分解けば得点できるようになる。数学の苦手意識は関係ない。

Q. 試験に電卓は持ち込めますか?

A. 持ち込めない。筆記試験は電卓使用不可だ。計算はすべて手計算で行う。ただし、試験の計算問題は選択肢が4択であり、大まかな計算で正解を絞り込める設計になっている。暗算力よりも「公式の正しい使い方」が重要だ。

Q. 第一種と第二種で計算問題の難易度はどれくらい違いますか?

A. 第一種は明らかに難しい。第二種は単相回路が中心だが、第一種では三相回路・変圧器計算・電力損失計算が加わる。また、計算問題の出題数も第一種の方が多い。第二種で計算の基礎を固めてから第一種に挑むのが正攻法だ。

Q. 計算問題の勉強は試験の何日前から始めれば間に合いますか?

A. 試験の6週間前から始めるのが理想だ。最初の1週間で公式暗記、2〜4週目で過去問演習(5年分)、5〜6週目で間違えた問題の繰り返し演習という流れがおすすめ。1日30分の学習でも十分対応できる。試験直前2週間からでも5〜6点は取れるようになる。

✍️ 著者プロフィール

電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。

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