電気工事士試験に年齢制限はない。何歳でも受験できる
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結論から言う。電気工事士試験に年齢制限は一切ない。電気技術者試験センター(公式)の規定に上限・下限ともに記載がない。10代でも70代でも、同じ条件で受験できる。
2026年現在、第二種・第一種のどちらも年齢要件はゼロだ。「高齢だから受けられないのでは」という不安は、完全に不要である。
第二種と第一種の違い|年齢より「免状取得条件」が重要
第二種電気工事士は試験合格だけで免状が取れる
第二種電気工事士は、筆記試験と技能試験に合格すれば免状申請ができる。実務経験は一切不要だ。年齢も関係ない。学生・主婦・定年退職後の方でも、合格翌日から申請手続きに入れる。
電気工事士合格後にやること|免状申請・住所変更・更新の手順を解説で、申請の流れを詳しくまとめているので参考にしてほしい。
第一種電気工事士は実務経験が免状取得に必要
第一種電気工事士は、試験合格後に実務経験が必要になる。具体的な条件は次の通りだ。
| 学歴・資格 | 必要な実務経験年数 |
|---|---|
| 大学・高専の電気系学科卒業 | 3年以上 |
| その他(高校・専門学校・無学歴含む) | 5年以上 |
実務経験の年数は、年齢とは無関係だ。50代で試験に合格しても、5年の実務経験があれば55歳で第一種の免状を取得できる。
第一種の難易度や合格率については、第一種電気工事士試験の難易度と合格率|第二種との違いを解説で詳しく解説している。
高齢からの受験は現実的か?実態を数字で見る
受験者の年齢分布|40代・50代が全体の約30%を占める
電気技術者試験センターの統計データによると、2026年度の第二種電気工事士試験では40代以上の受験者が全体の約30%を超えている。50代・60代の受験者も年々増加傾向にある。
「高齢者が受ける試験ではない」というイメージは古い。定年後のキャリア転換として取得を目指す方が確実に増えている。
60代・70代の合格者は実際にいる
私は電気工事士として18年現場に立っている。その経験から言うと、60代・70代で第二種電気工事士に合格した人を複数知っている。
実際に私が現場で出会った62歳の男性は、定年退職後に独学で3か月勉強して一発合格した。筆記は過去問を約10年分繰り返し、技能は練習キットを使って30回以上練習したと話していた。
年齢はハンデにならない。継続的な勉強時間の確保が合否を分ける。
高齢受験者が気をつけるべき3つのポイント
①技能試験は手先の動きが合否に直結する
技能試験の制限時間は40分だ。電線の剥き・圧着・接続を素早くこなす必要がある。若い頃より手先の動きが遅くなっていると感じる方は、練習量を多めに確保したい。
目安として、本番前に最低でも候補問題13題を各2周は練習してほしい。つまり26回以上の実技練習が必要だ。
技能試験で使う工具の準備については、電気工事士の実技試験に必要な工具リスト|購入先と選び方を解説が参考になる。
②計算問題は苦手な人が多い|早めに対策を
筆記試験では電気計算問題が出る。オームの法則・電力計算・配線設計などだ。学生時代に理系科目から離れて30年以上たっている方は、特に時間をかけて取り組む必要がある。
計算問題の対策は独学でも可能だが、苦手な場合は通信講座を活用すると効率が上がる。費用の総額を知りたい方は電気工事士の受験にかかる費用の総額|受験料・テキスト・工具を全部計算を確認してほしい。
③試験当日の持ち物と体力管理を事前に確認する
試験は午前・午後に分かれている。筆記と技能が別日程のこともある。長時間の集中力が必要だ。電気工事士試験当日の持ち物と会場での注意事項|忘れると失格になるもので当日の準備を事前に整えておこう。
実務経験がない高齢者が電気工事士を活かす方法
第二種取得後は就職・副業の両方に使える
第二種電気工事士の免状があれば、一般住宅の電気工事が法的に行える。電気工事会社への再就職や、個人での副業として活用できる。
実務経験がない段階でも、電気工事会社に入社して現場経験を積むことで第一種への道が開ける。50代でゼロから始めて、60代に第一種免状を取得するルートは十分に現実的だ。
副業として月収を得ることも可能
18年の経験から言うと、第二種電気工事士の資格だけで副業収入を得ている方は多い。住宅のコンセント増設・照明交換・スイッチ取替えなど、単価1万〜3万円の小工事は需要が多い。
電気工事士資格で副業を始める実務ロードマップ|初心者向け完全ガイドで、免状取得後の副業展開ステップを詳しく解説している。
筆記試験が免除になるケースも知っておく
工業高校や高専の電気系学科を卒業している方は、筆記試験が免除される場合がある。免除の対象になれば、技能試験だけに集中できる。
対象かどうかの確認は、電気工事士の筆記試験免除になる条件と手続き|工業高校・大学卒は確認必須で詳しく解説している。高齢の受験者でも過去の学歴が活用できる可能性がある。
勉強方法は独学か通信講座か
独学の場合:勉強期間は3〜6か月が目安
第二種電気工事士の合格に必要な勉強時間は約100〜150時間とされている。1日1〜2時間の学習で、3〜5か月で到達できる。
テキスト選びを間違えると遠回りになる。電気工事士を独学で合格するためのテキスト選び|おすすめ参考書ランキングで選び方を確認してほしい。
通信講座の場合:費用は2万〜5万円、合格率が高い
通信講座を使うと、効率的に合格ラインまで到達できる。費用は講座によって2万円〜5万円程度だ。映像授業と添削指導がセットになっている講座が多い。
高齢の受験者には、質問サポートがある通信講座を特に勧める。疑問点をすぐ解消できる環境が学習効率を上げる。各社の比較は電気工事士の通信講座おすすめ比較2026年版|費用と合格率で選ぶ5社を参照してほしい。
年齢制限はないが「体力面の準備」は必要
試験合格後に実際の電気工事現場で働く場合、体力的な側面は現実として存在する。高所作業・狭所での配線・重い工具の持ち運びが発生する。
ただし、電気工事の種類によってはデスクワーク的な作業も多い。設計・監督・検査業務であれば体力負担は少ない。年齢に応じた働き方を選べる点も、この業界の特徴だ。
18年の経験から言うと、60代の電気工事士が活躍している現場は珍しくない。体力より知識と経験が信頼につながる職種だ。
まとめ|年齢に関係なく今すぐ受験できる
- 電気工事士試験に年齢制限は一切ない
- 第二種は実務経験ゼロで免状取得が可能
- 第一種は合格後に3年または5年の実務経験が必要
- 40代・50代以上の受験者は全体の30%以上
- 技能試験の練習は最低26回(13題×2周)が目安
- 合格後は就職・副業の両方に活用できる
資格取得に「遅すぎる」はない。今から3〜6か月の準備で、十分に合格を狙える試験だ。まずは経済産業省 電気工事士資格制度で制度の全体像を確認し、受験計画を立てることから始めよう。
よくある質問(FAQ)
Q. 電気工事士試験に年齢の上限はありますか?
A. 上限はありません。電気技術者試験センターの規定に年齢制限は存在しません。2026年現在、第二種・第一種ともに何歳でも受験可能です。70代で受験・合格した例も実際にあります。
Q. 60代から電気工事士を目指すのは現実的ですか?
A. 十分に現実的です。第二種電気工事士であれば実務経験不要で免状取得ができます。勉強期間3〜6か月・学習時間100〜150時間が目安です。定年退職後に取得して副業に活用している60代の方は実際に多くいます。
Q. 第一種電気工事士に必要な実務経験は年齢で変わりますか?
A. 年齢では変わりません。大学・高専の電気系学科卒業者は3年、それ以外は5年の実務経験が必要です。これは年齢に関係なく全員共通の条件です。
Q. 実務経験なしで第二種電気工事士の免状は取得できますか?
A. 取得できます。第二種電気工事士は筆記試験と技能試験に合格すれば、実務経験ゼロで免状申請ができます。学生・主婦・無職の方でも申請手続きに進めます。
Q. 高齢者が電気工事士試験を受ける場合、特別な配慮はありますか?
A. 試験制度上の特別配慮はありません。ただし、技能試験で手先の動きが必要なため、練習量を多めに確保することが重要です。候補問題13題を各2周以上、合計26回以上の実技練習を目安にしてください。また、筆記試験の計算問題は早めに着手することをおすすめします。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。