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社会人が第二種電気工事士を取るのに必要な勉強時間は学科60〜80時間+実技20〜30時間、合計80〜110時間が目安だ。週5時間確保できれば約4〜5ヶ月で合格圏に入れる。この記事では、仕事をしながら最短で合格するための具体的な学習計画を解説する。
まず知っておくべき試験の基本情報(2026年版)
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第二種電気工事士試験は年2回実施される。電気技術者試験センター(公式)によると、2026年の試験日程は上期・下期の2回構成だ。
試験は「学科試験」と「技能試験(実技)」の2段階に分かれる。学科に合格した者だけが技能を受験できる。合格率は学科が約60〜65%、技能が約70〜75%だ。
受験に年齢・学歴の制限はない
第二種電気工事士は誰でも受験できる。電気工事士試験に年齢制限はなく、高齢からの受験も可能なため、社会人が30代・40代で挑戦するケースも多い。実務未経験でも合格できる試験設計になっている。
受験費用の総額は約2〜3万円
受験料は9,300円(学科・技能セット)。テキスト代が約2,000〜3,000円、工具セットが約15,000〜20,000円かかる。電気工事士の受験にかかる費用の総額を事前に把握しておくと予算計画が立てやすい。
社会人が確保すべき勉強時間の目安
結論から言う。学科試験の合格に必要な勉強時間は60〜80時間だ。ゼロから始めた場合の目安であり、電気の基礎知識がある人なら40〜50時間に短縮できる。
勉強時間の内訳(学科)
| 科目 | 配点 | 推奨時間 |
|---|---|---|
| 電気に関する基礎理論 | 20点 | 15〜20時間 |
| 配線図・器具の使い方 | 20点 | 15〜20時間 |
| 電気機器・材料・工具 | 20点 | 10〜15時間 |
| 法令・安全管理 | 20点 | 10〜15時間 |
合格ラインは60点(100点満点)。全問題数は50問で、1問2点換算だ。30問正解すれば合格できる計算になる。
週ごとの学習時間シミュレーション
週あたりの確保時間別・合格までの期間
- 週3時間 → 約5〜6ヶ月で学科合格圏
- 週5時間 → 約3〜4ヶ月で学科合格圏
- 週10時間 → 約2ヶ月で学科合格圏
18年の経験から言うと、「週3時間でも継続できる人」が最終的に合格する。週10時間を1ヶ月だけ続けた人より、週5時間を3ヶ月続けた人のほうが圧倒的に定着率が高い。
社会人向け・月別学習計画(4ヶ月モデル)
📖 参考書・テキスト
上期試験(学科:5月下旬・技能:7月下旬)を目標に設定した場合の学習計画を示す。2月から始めるのがベストだ。
1ヶ月目(2月):基礎固め20時間
最初の1ヶ月は「電気に関する基礎理論」だけに集中する。オームの法則・直流・交流回路の3テーマに絞る。計算問題が苦手な人も多いが、電気工事士試験の計算問題は出題パターンが限られている。過去問5年分を見れば出題の8割はパターンが見えてくる。
1日の学習量は「問題5問+解説の読み込み」だけでよい。時間にして30〜40分だ。
2ヶ月目(3月):暗記科目20時間
電気機器・材料・器具の名称と用途を覚える。この科目は計算不要の純粋な暗記だ。写真問題が多く出るため、テキストの図を必ず見ながら覚える。
通勤・昼休みのスキマ時間を使う。スマホアプリの「電気工事士過去問」を活用すると1日15分で10問こなせる。
3ヶ月目(4月):配線図と法令20時間
配線図は毎年必ず10問出る重要科目だ。単線図から複線図を書き起こす練習を毎日1題こなす。法令は暗記科目で、過去問の選択肢そのままが出ることが多い。
学科科目の配点と苦手科目の対策を理解しておくと、限られた時間をどこに集中すべきかが明確になる。
4ヶ月目(5月):過去問演習20時間+実技準備10時間
学科試験は5月下旬だ。4月末までに過去問5年分を2周する。正答率が70%を超えたら合格圏内と判断してよい。5月中旬から技能試験の工具と材料を準備し始める。
技能試験(実技)に必要な勉強時間
技能試験は20〜30時間の練習で合格レベルに達する。13の候補問題が事前に公開されており、その中から1問が本番で出題される。
技能練習の時間配分
- 工具の使い方習得(ケーブルストリッパー・圧着工具など):3〜5時間
- 候補問題13題を1周(1題あたり60〜90分):13〜20時間
- 苦手問題の2周目:5〜10時間
実際に私が新人指導をした際、工具を初めて握った人でも3時間練習すれば基本的な被覆剥きが安定する。最初は不格好でよい。スピードより正確さを優先して練習するのが合格への近道だ。
技能試験に必要な工具は事前に揃えておく必要がある。実技試験に必要な工具リストと選び方を参照して、試験1ヶ月前には準備を完了させること。
仕事と勉強を両立するための5つの具体策
①通勤時間を学習時間に変換する
片道30分の通勤で1日60分を確保できる。スマホの過去問アプリを使えば、電車・バスの中で問題演習が完結する。1日10問をこなせば1ヶ月で約300問をこなせる計算だ。
②平日は30分・休日は2時間のルールを設定する
平日に長時間は続かない。「30分だけ」と決めることで心理的ハードルを下げる。週計算では平日5日×30分+休日2日×2時間=6.5時間確保できる。
③テキストは1冊だけに絞る
複数テキストを買う人ほど合格が遠のく。18年の経験から言うと、薄いテキスト1冊を3周するほうが、分厚いテキスト3冊を1周するより遥かに有効だ。独学で合格するためのテキスト選びでは具体的なおすすめを紹介している。
④過去問は5年分・3周が最低ライン
第二種電気工事士の学科試験は過去問の使い回し率が高い。同じ問題・類似問題が毎年25〜30問出題される。過去問5年分を3周した時点で、正答率が75%前後になるのが標準的なペースだ。
⑤週1回「模擬試験」で本番感覚を養う
試験本番は50問を110分で解く。時間配分の感覚がないまま試験に臨むと焦りが生じる。試験4週間前から週1回・50問を110分以内で解く練習を入れること。
社会人が電気工事士を取ると何が変わるか
経済産業省の電気工事士資格制度によれば、電気工事士資格がないと一般住宅の電気工事を行うことは法律で禁止されている。つまり有資格者の希少価値は制度的に保証されている。
電気工事士を取得するメリットは年収・転職・副業の3方向に広がる。大阪近郊で電気工事の仕事をしている私の肌感覚では、有資格者の時給単価は無資格者より1.3〜1.5倍高い現場が多い。
合格後にやるべきこと
合格しても免状申請をしなければ資格として使えない。申請費用は都道府県により異なるが約5,200円が目安だ。合格後の免状申請・住所変更・更新の手順を確認して、合格直後に手続きを進めること。
勉強を挫折しやすいポイントと対策
計算問題で止まる人が最も多い
学科の挫折ポイント1位は「電気理論の計算問題」だ。しかし計算問題は配点20点のうち、5〜6問が繰り返し出るパターンに絞られる。オームの法則・合成抵抗・電力計算の3種類を完璧にすれば10点前後が確保できる。
計算が苦手でも、残り科目で80点分カバーすれば合格できる設計だ。計算問題で詰まったら先に進む判断も重要だ。
技能試験で焦りが出る原因と対策
技能試験の制限時間は40分だ。初めて練習すると60〜90分かかるのが普通だ。焦らなくてよい。3〜4回練習すれば同じ問題は35分程度で完成できるようになる。
試験当日に必要な持ち物の確認も必須だ。試験当日の持ち物と会場での注意事項を1週間前に確認しておくこと。工具の忘れは失格につながる。
よくある質問(FAQ)
Q. 社会人が独学で合格するのは難しいですか?
A. 難しくない。第二種電気工事士の合格率は学科約60〜65%、技能約70〜75%だ。テキスト1冊と過去問5年分で独学合格している社会人は多い。電気の知識がゼロでも80〜110時間の学習で十分対応できる。
Q. 1日どれくらい勉強すれば間に合いますか?
A. 試験3〜4ヶ月前から始めるなら、平日30分・休日2時間で十分だ。週換算で約6〜7時間。4ヶ月で100時間以上を確保できる。試験2ヶ月前から始める場合は、週10時間に増やす必要がある。
Q. 電気の知識がまったくない状態から合格できますか?
A. 合格できる。毎年多くの文系出身者・未経験者が合格している。計算問題が不安な人は、暗記科目(材料・法令・配線図)を重点的に固めることで合格点60点を狙える。計算問題を捨てても他でカバーする戦略が有効だ。
Q. 技能試験の練習は何回すれば十分ですか?
A. 候補問題13題を各2〜3回練習するのが標準だ。合計練習時間は20〜30時間が目安になる。本番で40分以内に完成させるため、後半は時間を計って練習すること。最後の1週間は苦手問題に絞って集中練習するのが効果的だ。
Q. 学科に合格した年に技能を落とした場合、また学科からやり直しですか?
A. 翌年の技能試験を学科免除で受験できる。同一年度に上期・下期の2回受験機会がある場合も、学科合格の有効期間は当該年度末(2月末)までだ。年をまたぐ場合は改めて学科から受け直す必要がある。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事士に関する情報を発信しています。
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